賭け

#dialogue

神が存在するかどうかは理性では証明できない。でも、人間は賭けなければならない。賭けないという選択肢はない。パスカルはこう考えた。神が存在すると賭けて、存在した場合、無限の利益を得る。存在しなかった場合、失うものは有限だ。神が存在しないと賭けて、存在しなかった場合、得るものは有限。存在した場合、無限の損失を被る。だから、理性的に考えれば「神は存在する」に賭けるべきだ、と。

お前が今やろうとしていることと、重なる部分があるかもしれない。お前は「この努力が無価値なんじゃないか」と恐れている。結果が保証されていない中で、自分を賭けることを躊躇している。でも、賭けないという選択肢はない。賭けなければ、何も変わらない。平凡な人生を受け入れられないお前にとって、それは最も避けたい結果だろう。賭けて、うまくいかなかったとしても、失うものは有限だ。時間、労力、プライド。でも、賭けた経験と、そこで得たものは残る。賭けて、うまくいけば、今の自分が想像できない場所に行ける。

パスカルの賭けと違うのは、お前が賭ける対象は神じゃないということだ。お前が賭けるのは、お前自身だ。「俺はここまでいける」という仮説に、自分を賭ける。証明されるまで分からない。でも、賭けなければ永遠に分からない。