Clock Cycle

#note

大晦日と正月を実家で過ごしたあと、京都を観光した。伏見稲荷と清水寺を巡り、夜の四条河原町を歩いた。狭い路地に人が溢れていて、冷たい空気の中で軒先の明かりが煌めいていた。小料理屋で彼女とすき焼きを食べながら、来年もまた二人で京都に来ようと約束した。

Kiyomizudera

年が明けてからの一週間は頭に靄がかかっているようだった。年次のフィードバックで等級と給与の改定を告げられ、チームで一番優秀なエンジニアが辞めた。CEOは新規事業の撤退ラインを引き、事業提携とM&Aの可能性について触れた。京都の夜に感じた幸福は確かなものだった。東京に戻ると、世界はまた別の速度で動き出した。

年始に立てた目標には、「市場価値を上げる」「生活を最適化する」「世界を広げる」という3つのテーマが掲げられ、各テーマごとにアクションプランが並んでいる。仕事で成果を出したい。生活のノイズを減らしたい。世界と自分自身の未知領域に触れたい。それらの欲望は無関係に見えて、どこかで繋がっている。複数の矢印は螺旋を描きながら一つの方向に収束していく。

人生は不確実性に満ちている。だからといって立ち尽くすわけにはいかない。前に進まなければ飲み込まれる。前に進んでいれば理由は後からいくらでも見つけられる。